秋、冬のキャンプではストーブが欲しくなりますよね。
少し前から気になっていた東芝のヴィンテージ石油ストーブ「KSW372」。
ニッセン(日本船燈株式会社)ストーブのMS-1型と同型で、ニッセンでOEM生産され東芝から販売された石油ストーブになります。
先日、運よくこの東芝の「KSW372」をゲットすることができました。
茶色のタンクにベージュのらっきょ型チムニーが印象的で、まさに私のサイトに馴染む配色。
塗装したコールマン(Coleman)スチールベルトクーラーとも相性バッチリです。
ゲットしたものを点火してみると、火力が弱く暖かくない。
それに加えてニオイがするし煤も多く出る。
これは間違いなくメンテナンスが必要な状態。
とてもキャンプで使える状態ではなかったため芯の交換と内部の掃除をすることにしました。
ストーブの芯は2種類ある
ストーブの芯には「綿芯」と「ガラス芯」の2種類があり、届いたストーブに装着されていたのは綿芯でした。
綿芯の特徴を下の表にまとめました。
綿芯 | |
寿命 | 3~5年 |
交換目安 | 火力が弱い |
燃焼中のニオイがキツイ | |
空焼き | × |
ストーブは使用していくと芯に不純物がたまってきて、それが火力減少やニオイの原因になります。
その不純物を取り除くのが空焼きです。
しかし、綿芯は空焼きがNGとなっています。
その理由は、灯油が切れた状態で燃焼を続けると芯の先端が燃えてすり減り短くなってしまうから。
火力が弱くなったり、燃焼中のニオイがキツく感じたら交換の目安となっていて、一般的に3~5年の寿命で定期的な交換が必要になります。
私の元に届いたストーブは綿芯が装着されていて、まさにこの交換目安の症状が現れていて、芯の交換が必要な状態でした。
一方「ガラス芯」は空焼き可能で、しっかりとメンテナンスしていけば永く使うことができます。
空焼き方法
- タンク内の灯油を空にする(灯油が残っていると時間がかかる)
- 通常通り点火
- 灯油がなくなり火が弱くなったら芯を最大に上げ自然に消えるのを待つ
- 芯を下げ5~6分待ってからもう一度通常通り点火して自然に消えるのを待つ
- 2.3.4の作業を繰り返し、火が着かなくなるまで行う
- 芯の上に白いかすが付いている場合は軽く払い除去する
使うのはこれ「63号しん」
今回交換する芯はこれ
ニッセン石油ストーブの替え芯「63号芯」
ニッセンストーブのゴールドフレームにも対応している芯です。
ネットで簡単に手に入ります。
芯 | ガラス芯 |
種類 | 普通筒しん |
寸法 | 65×3.0 |
ほやの取り外し
まずはほや後ろ側のこのピンを外します。
3つのパーツが外れます。
この状態になります。
次に表側。
ほや受けつまみを外し、これでほやを取り外すことができます。
ほや取り外し完了。
ほや台の取り外し
ほや台の外し方はステッカーが貼られていて、そこに説明が記載されていました。
この通りやっていきます。
銀色のレバーを押し下げて、燃焼調整ハンドルを右側に回すとほや台が回ります。
そのままほや台を上にあげると外れます。
ほや台取り外し完了です。